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〜私たちにできること〜 |
地球温暖化の対策は、国、地方自治体、企業に任せておけばいい、自分には責任はない…。本当にそうでしょうか。豊かな生活…たくさんのモノや電気製品に囲まれた生活をしている私たちは地球温暖化にまったく関わりがないと言えるのでしょうか。それに地球温暖化の防止は、自分の子、孫、そしてそのまた子、孫のためでもあり、また世界の人々のためでもあります。無意識にエネルギーを消費することに慣れてしまった生活を改め、エネルギーを大切に扱うことで二酸化炭素排出量の削減の手助けができるのです。毎日の生活や暮らしに目を向けてみてください。 |
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1997年の日本の家庭からの二酸化炭素排出量を1965年と比べると2.3倍に増加しています。家庭から排出される二酸化炭素の量は、1999年の統計で日本全体の排出量の8分の1と言われています。水道、自動車、ごみの消却などを含めると、家庭からの二酸化炭素排出量は、日本全体の23%とも言われています。石油ストーブ、ガスコンロなどは燃やすことによって二酸化炭素を排出しますが、実は電気製品を使って電気を消費することも、発電所で石油やガスを燃やして発電しなければならないため、二酸化炭素を排出させることになります。そして計算してみると、家庭からの二酸化炭素排出量の原因の中で一番大きな割合を占めるのが電気の消費によるものなのです。 |
●待機電力を減らす
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●水を大切に使う |
●近所で作ったものを買う |
●ゴミを減らす |
●冷房の設定温度 |
●省エネ商品の購入 |
ちょっと身の回りをみてください。使っていない電気製品の主電源を切ったりコンセントを抜いたりすること、シャワーでこまめにお湯を止めること、冷房の設定温度は+1℃・暖房の設定温度は-1℃、ポットやジャーの保温は使わずに必要なときに電子レンジで温める、家族が別々の部屋で過ごすよりも同じ部屋でだんらんすること・・・。私たちの毎日の生活の中で、今すぐにでも実行できる地球温暖化対策がたくさんあります。
さぁ、いますぐ始めてみませんか?私たちの地球のために。 |
■参考文献 |
松下和夫 『地球温暖化読本-京都議定書の批准から地球市民としての取り組みまで-』、海象社、2002.
環境省地球環境局編 『地球温暖化を考える』、JCCCA、2002.
レスター・R・ブラウン 「海面上昇により国土を失う島国」、NewsWatch Japan、2002. |
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